JIMTOF2016に行ってきたその2。
前回の記事に引き続き書き連ねていきます。
前回は仕事柄、砥石について観てきたために砥石のみの偏った記事になってしまいました。
他にも砥石メーカーさんは多数出展されており何処も切磋琢磨していて独自の技術を盛り込んだ魅力的な製品を作られています。
正直まだまだ挙げたいところですが書き出したらキリがないので仕方なく砥石からは離れます。
ということで次は測定機器メーカーに行きます。 ここからの各ブースは撮影禁止であるとして撮影を断られてしまったところもありブース概要の写真が多めになってきます(展示ブースの皆様にはご迷惑をおかけしました)。
↑天下のミツトヨさんです。 私も仕事や趣味でマイクロメーターやノギス等でお世話になっています。
今回の展示ではハンドサイズのものよりも大型機の展示が多めであり非接触型の光学系測定機器が全体の大半を占めていました。
まさに光学機器全盛って感じです。
↑中性子星みたいなエンブレムが印象的な東京精密さんです。 ここも非接触型測定器をメインに大型の三次元測定機やその他豊富な製品を展示していました。
↑ダイヤルゲージやピックテスト等でミツトヨと肩を並べるピーコックでおなじみの尾崎製作所さんです。 ここのダイヤルゲージは仕事でも個人的にもお世話になっています。
今回の展示では1/100㎜の分解能を持つ標準的なダイヤルから2/1000㎜のミクロンダイヤルまで取り揃えており、特に先端測定子がルビーになっている絶縁型のゲージが印象的でした。
色々なブースを周りましたがこの時点で終了1時間前となってしまっていたのでここからは駆け足で行きます。
↑歯車を作らせたらここ以上のものはないと言わしめる小原歯車工業さんです。
私も学生時代には研究やその他で大いにお世話になりました。
また、ここのブースでは自社製品の他に学生ロボコンを意識した可動マシーンの展示もされていました。
↑既存の歯車の展示もよくされていましたが今回はレーザー焼き入れという新技術を使った歯車も展示されていました。既存技術である高周波焼き入れと比較してどのような特徴があるのかが気になるところです。
続いて切削工具関連です。 ここ最近は工具のインサート化が著しく”如何に効率を上げるか”が問われています。
一方で汎用機が専門の私としては効率はそれほど重視すべきところではないためにそういった工具類は敬遠しがちです(汗
正直な話インサートよりもロウ付け等のシャンク一体型工具の方が逃げやビビりが少ないため寸法や面粗度が出しやすい傾向にあります。
↑本社が米国にあるケナメタルさんです。 うちの会社では採用実績がないため性能については未知数ですが、、
↑ブースには見た目から凶悪な工具がびっしりと並んでおり正に米国ならではの合理性、そしてなによりガッツを感じました(笑
↑インサートツールの究極とも言える凄まじい外観をしています。
↑続いて真っ赤なブースが特徴のタンガロイさんです。 工具メーカーのものとしてはかなりの規模でした。 また、ここではシャンクよりもチップに力を入れていた印象があります。 それとブース中央ではサンドアートが行われていました。
↑NACHIでおなじみの不二越さんです。 時折ホームセンターのドリルコーナーでもここの製品を見ることが出来ます。 最近では超硬ドリルにチタン由来の特殊処理を施した青いドリル”アクアドリル”という厨二病全開の外観をしたドリルを開発し、それを大々的に宣伝しています。 事実非常に優れた製品であり、うちの会社でも採用しているものの一つです。
続いて工作機械に移ります。 この時点で残り時間20分を切っていたため大急ぎで場内を周りました。
↑工作機械において国内最大手ともいえるヤマザキマザックさんです。
↑5軸制御のマシニングセンタです。 最近のモデルはロータリーテーブルを高速で回転させることで品物の径によっては旋盤のような加工が可能になっているようです。
↑マシニングで仕上げたと思われる船舶用スクリュープロペラが展示してありました。
このような巨大な品物が1台のマシンで出来上がってしまうのかと思うと実に興味深いものです。
それと余談になりますが真鍮は綺麗に仕上がりやすい反面、切粉が針状になるため下手に素手で触ると痛い目にあいます(笑
写真は無いのですが他にも特出すべきものとしてオークマのレーザー焼き入れ機能を盛り込んだマシニングセンタが印象的でした。
この辺りで丁度時間切れとなってしまい各ブースも締め始めてしまったために泣く泣く撤退することとなりました。
今回の見学ではタイムスケージュールを全く考慮していなかったために時間配分が偏ってしまい全体の1/3も観れていなかった気がします。 次回の2018年には予習しっかりして要所を踏まえつつ計画的に行動したいと思います。
とりあえず今日はここまで。
次回はソリッドワークス遊びの続きを行う予定です。 一体いつになったら品物の加工が行えるのだろうか・・・